“いぎょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
異形87.8%
易行5.4%
偉業2.7%
遺業2.7%
囲繞1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船が横網河岸へかゝったと思う時分に、忽ちとも異形いぎょうなろくろ首の変装人物が現れ、三味線に連れて滑稽極まる道化踊どうけおどりを始めました。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
それは自分がはたす仕事ではなく、果させてもらう仕事であります。この意味で他力の道は易行いぎょうの道であり衆生の道であります。
益子の絵土瓶 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
人生の偉業いぎょう成らざらん。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
だが、三法師君は、まだきわめて幼少であったため、もっぱら信長の遺業いぎょうを左右し、後見人こうけんにんとなっている者はすなわち、ここ、にわかに大鵬たいほうのかたちをあらわしてきた左少将羽柴秀吉さしょうしょうはしばひでよし
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
我々青年を囲繞いぎょうする空気は、今やもうすこしも流動しなくなった。強権の勢力はあまねく国内に行わたっている。現代社会組織はその隅々すみずみまで発達している。