“あらものみせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
荒物店66.7%
荒物見世33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大工町だいくちょうという片側町かたかわまちで、片側はお寺ばかりある処へ荒物店あらものみせを出し、詰らぬ物を売って商い致すうちに、お梅もだん/\慣れまして、ほか致方いたしかたも無いから人仕事ひとしごとを致しますし、碌には出来ませんが
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
床店とこみせ筋向すじむこうが、やはりその荒物店あらものみせでありますところ戸外おもてへは水を打って、のき提灯ちょうちんにはまだ火をともさぬ、溝石みぞいしから往来へ縁台えんだいまたがせて、差向さしむかいに将棊しょうぎっています。はし附木つけぎ、おさだまりの奴で。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
女房おみねと栗橋へ引越ひっこし、幽霊から貰った百両あればずしめたと、懇意の馬方久藏きゅうぞうを頼み、此の頃は諸式が安いから二十両で立派なうちを買取り、五十両を資本もとでおろ荒物見世あらものみせを開きまして