“あねご”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
姐御76.8%
姉御16.1%
姐子3.6%
阿姐1.8%
姐娘1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ただの女芸人と思っているのかい。これでも江戸では、丹頂のお粂といわれた姐御あねごだよ。さあ、立派に殺してもらいましょう」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石尊様詣りのついでに箱根へ寄って来しものが姉御あねご御土産おみやとくれたらしき寄木細工の小繊麗こぎようなる煙草箱たばこばこを、右の手に持った鼈甲管べっこうらお煙管きせるで引き寄せ
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
世間じゃアすぐに目が着きます、或る時例の姐子あねご
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これを養育はぐくむことかなはず、折角頼みし仇討ちも、仇になりなん口惜しさ、推量なして給はらば、何卒なにとぞこの児を阿姐あねごの児となし、阿姐がもて育てあげ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
見そなはす如きわらわ容体ありさま、とても在命ながらえる身にしあらねば、臨終の際にただ一こと阿姐あねごに頼み置きたきことあり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
端正どころか、これだと、しごきで、頽然たいぜんとしていた事になる。もっとも、おいらんの心中などを書く若造を対手あいてゆえの、心易さの姐娘あねご挙動ふるまいであったろうも知れぬ。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)