人民じんみん)” の例文
あたりまえならばあね王位おういをつぐのが順序じゅんじょでありますから、まち人民じんみんは、なんといって、反対はんたいすまいものでもなかったのであります。
黒い塔 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もうし上げます。町はもうすっかり掃除そうじができてございます。人民じんみんどもはもう大悦おおよろこびでお布令ふれたずきれいに掃除そうじをいたしました」
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
前々ぜん/\より述べきたりしが如き衣服いふく飮食いんしよくを採り、竪穴に住ひ、噐具を用ゐたる人民じんみん、即ちコロボックル、の日常生活にちじようせいくわつは如何なりしか
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
でも、わたくしぬるまで三浦家みうらけ墳墓ふんぼはなれなかったということは、その領地りょうち人民じんみんこころによほどふか感動かんどうあたえたようでございました。
ゆゑ日本國中につぽんこくちう人民じんみん此改暦このかいれきあやしひとかなら無學文盲むがくもんまう馬鹿者ばかものなり。これをあやしまざるものかなら平生へいぜい學問がくもん心掛こゝろがけある知者ちしやなり。
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
此度このたび 英照皇太后陛下えいせうくわうたいごうへいか御大喪ごたいさうきましては、日本国中にほんこくぢう人民じんみん何社なにしやでも、総代そうだいとして一めいづゝ御拝観ごはいかんめに京都きやうとへ出す事に相成あひなりました。
牛車 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
人民じんみんいへなどはたいていやはりむかしのまゝのかたちつくられたとおもはれますし、ことに伊勢大神宮いせだいじんぐう出雲いづも大社たいしやのような神社じんじや
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その上に為朝ためとも悪口わるくちることいことたくさんにならべて、どうか一にちはや為朝ためともをつかまえて、九州きゅうしゅう人民じんみん難儀なんぎをおすくくださいともうげました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
じぶんのおさめる王国のこと、いつかはじぶんが上に立つはずの人民じんみんたちのことをおもって、えんりょしたのです。
B ぼく政治上せいぢじやうこと趣味しゆみがないからくはしいことらないが、なんでも請願せいぐわんかはりに、多數たすう人民じんみんから衆議院議長しうぎゐんぎちやうてゝ葉書はがきさうとふのださうな。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
配下はいか與力よりき同心どうしんふるへあがるし、人民じんみん往來わうらいあるくにもひさくなつて、足音あしおとさへてぬやうにした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
人民じんみんどもがみん平伏ひれふさなければならないくらゐなら、いつ行列ぎやうれつないはうましぢやないの?』其故それゆゑあいちやんは自分じぶんところしづかに立停たちどまつてつてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
此時 御領主より彦右ヱ門せがれへ米五俵、浅右ヱ門さいへ米五俵たまはりし事をしるしあり。此魚沼郡うをぬまこほり大郡たいぐんにて 会津侯御あづかりの地なり。元文の昔も今も 御領内ごりやうない人民じんみんあはれみ玉ふ事あふぐべくたつとむべし。
畜産界ちくさんかいのためということも考えて働いた。人民じんみんのためということも考えて働いた。けれどもただ自分のためということは、ほとんど胸中きょうちゅうになく働いておった。なんといううかつであったろう。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
五里の嶮坂けんばん瞬時にくだつくし、戸倉村にいたりて区長松浦方にはくす、戸倉村と云へば世人は之を深山幽谷の人民じんみんとして、ほとんど別天地の如くに見做みなせども、凡そ十日間人影だもざる余等一行は
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
「わしの人民じんみんはよい人民だ。わしの人民はよい人民だ。」
王さまと靴屋 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
そなたがなんおうと、神界しんかいではすでに人民じんみんねがいをれ、小桜神社こざくらじんじゃてさせることにめた。そなたの器量ちから神界しんかいなにもかも御存ごぞんじじゃ。
天子てんしさまの御命令ごめいれいすこしもかないばかりでなく、みやこからさしけてある役人やくにんめてころしたり、人民じんみんものをかすめて、まるで王様おうさまのようないきおいをふるっておりました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そしておしまいとうとう国のたからの白いぞうをもおあたえなされたのだ。けらいや人民じんみんははじめはこらえていたけれどもついには国もほろびそうになったので大王を山へもうしたのだ。
料理人クツク片手かたて胡椒こせうはこもつました、あいちやんはすでかれ法廷ほふていはいらぬまへに、戸口とぐちちかく、通路とほりみち人民じんみんどもが、きふくさめをしはじめたので、たゞちにそれがだれであつたかを推察すゐさつしました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
此時 御領主より彦右ヱ門せがれへ米五俵、浅右ヱ門さいへ米五俵たまはりし事をしるしあり。此魚沼郡うをぬまこほり大郡たいぐんにて 会津侯御あづかりの地なり。元文の昔も今も 御領内ごりやうない人民じんみんあはれみ玉ふ事あふぐべくたつとむべし。
彼等かれらいはゆる『世界改造せかいかいざう偉業ゐげふ』に參加さんかすべき責任せきにんいうしているんぢやないか。國内政治機關こくないせいぢきくわん改造かいざう要求えうきうする人民じんみんこゑ無視むしするわけくまいぢやないか。どうだいきみきみはサウおもはないんか。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
ところがのぼってみておどろいたことには、みやこの中はざわざわ物騒ものさわがしくって、いま戦争せんそうがはじまるのだといって、人民じんみんたちはみんなうろたえてみぎひだりまわっていました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
人民じんみんからはさまざまの祈願きがんるであろうが、その正邪せいじゃ善悪ぜんあくべつとして、土地とち守護神しゅごじんとなったうえは一おう丁寧ていねい祈願きがん全部ぜんぶいてやらねばならぬ。取捨しゅしゃ其上そのうえことである。
そこであるとき天羅国てんらこくにいろいろと天災てんさいがおこって人民じんみんこまっていると、わたしは班足王はんそくおうにすすめて、これはおはかかみのたたりですから、これから毎日まいにちにんずつ人のくびって
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
じつは天災てんさいというのもわたしがじゅつをつかってさせたのですが、おうはこれをらないものですから、わたしのいうとおりに、毎日まいにちつみのない人民じんみんを十にんずつころして、千にんくびをまつりました。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
すると人民じんみんおうをうらんで、あるとき一揆いっきこしておうころしました。そしてわたしをつけて、りにしようとさわぎました。わたしはとうにして、山の中にかくれました。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)