“布令”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふれ95.6%
ぶれ4.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうし上げます。町はもうすっかり掃除そうじができてございます。人民じんみんどもはもう大悦おおよろこびでお布令ふれたずきれいに掃除そうじをいたしました」
四又の百合 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
これは神仏混淆の例証ではありませんが、やはり神仏区別のお布令ふれからして仏様側が手酷てきびしくやられた余波から起った事柄であります。
「が、なお、第二の御陣布令ぶれがあるはずと、うけたまわっておりますが」
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして、とにかく“婆惜ばしゃく殺し一件”は、鄆城県署うんじょうけんしょのあぶない網の目から、ひろく懸賞金付きで諸州布令ぶれとなり、そして、時の無数な波紋のうちの小波紋として、いつか見送られて過ぎたものだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)