“悪口”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡口
読み方割合
あっこう44.2%
わるくち33.3%
あくこう10.1%
わるぐち8.5%
あくたい2.3%
あつこう0.8%
アクコウ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なにさ、さっきからこの御婦人方がわが輩一人ひとりをいじめて、やれ蕨の取り方が少ないの、採ったが蕨じゃないだの、悪口あっこうして困ったンだ
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
はじめの二、三にちは、そのおんなたいして、べつにしたしくしたものもなかったが、また、悪口わるくちをいうようなものもありませんでした。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたくしはあまりのもどかしさに、よくないこととりながらもツイ神様かみさまってかかり、さんざん悪口あくこういたことがございました。
「まあ、待ちたまへ。君のうただつて悪口わるぐちともかぎらない。よろしい。はじめ。」柏の木は足をぐらぐらしながらうたひました。
かしはばやしの夜 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
それはどっちにしたって構わないが、自分がこの悪口あくたいを聞いたなり、おとなしく聞き流す料簡りょうけんと見て取った坑夫共は、面白そうにどっと笑った。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ああ、そんなら可いけれど。不断のお前さんにも似合はない、そんな人の悪口あつこうなどを言ふものぢやありませんよ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
悪口アクコウ」akkō「敵国テキコク」tekkoku
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)