トップ
>
金縁眼鏡
>
きんぶちめがね
ふりがな文庫
“
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)” の例文
「お重また怒ったな。——佐野さんはね、この間云った通り
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
をかけたお
凸額
(
でこ
)
さんだよ。それで好いじゃないか。何遍聞いたって
同
(
おんな
)
じ事だ」
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
向うに坐った
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
隣に坐った禿頭の行商と
欠伸
(
あくび
)
の掛け合いで帰って来たら大通りの時計台が六時を打った。
根岸庵を訪う記
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
白い
巾
(
きれ
)
を
頚
(
くび
)
に巻いた女と一緒に歩いている、
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
の男の姿などが、ちらほら目についた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
そんな時には
屹度
(
きつと
)
丸髷
(
まるまげ
)
に
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
をかけて、すぽりと
面帕
(
ヴエール
)
を
被
(
かづ
)
いて、足には
履
(
くつ
)
を
穿
(
は
)
いてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それに天性の
見栄坊
(
みえぼう
)
も手伝って、
矢張
(
やっぱり
)
某大家のように、
仮令
(
たとい
)
襟垢
(
えりあか
)
の附いた物にもせよ、兎に角羽織も着物も
対
(
つい
)
の
飛白
(
かすり
)
の銘仙物で、
縮緬
(
ちりめん
)
の
兵児帯
(
へこおび
)
をグルグル巻にし、
左程
(
さほど
)
悪くもない眼に
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
を掛け
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
わざとらしく
脱
(
はず
)
した黒い
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
の曇りを拭きはじめた。
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
自分は電報紙を持ちながら、是非共お
貞
(
さだ
)
さんを貰いたいという佐野のお
凸額
(
でこ
)
とその
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
を思い出した。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
わざとらしく
脱
(
はづ
)
した黒い
金縁眼鏡
(
きんぶちめがね
)
の
曇
(
くも
)
りを
拭
(
ふ
)
きはじめた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
金
常用漢字
小1
部首:⾦
8画
縁
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
鏡
常用漢字
小4
部首:⾦
19画
“金縁”で始まる語句
金縁
金縁目金