つぐ)” の例文
旧字:
哀れな瞳が狂気したやうな額の下からぢつと此方こちらを見てゐる。私は悸然はつとして乳の上を抑えた、白い手の芽も飛び出さなかつた、と思ふとぢつとつぐんだ唇が稍安心と憎悪の薄笑ひを浮べる。
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
小綬鶏こじゆけいの群れつつつぐむ雑木原冬は日すぢの目に立たずして
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ひたつぐみ暮れかかる砂漠さばく熟視みつむ。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
はとばかりつぐをののくもののいき
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
うづくまりつぐむひとむれ。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
髑髏どくろあり、ひたとつぐめる。
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)