鳶烏とびからす)” の例文
神職様かんぬしさま、おおせでっしゅ。——自動車にかれたほど、身体からだ怪我けがはあるでしゅが、梅雨空を泳ぐなら、鳶烏とびからすに負けんでしゅ。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
野外やぐわいさら雨露あめつゆうたれて鳶烏とびからす餌食ゑじきと成こと我が恥よりは先祖せんぞ恥辱ちじよくなりかへす/″\も口惜くちをしき次第かな女房おみねさぞかなしなげくらんと五ざうしぼる血の涙に前後正體無りけるやゝ有て心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)