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高麗焼
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こうらいやき
ふりがな文庫
“
高麗焼
(
こうらいやき
)” の例文
旧字:
高麗燒
私は一例を
高麗焼
(
こうらいやき
)
に
執
(
と
)
りましょう。高麗焼は
官窯
(
かんよう
)
であって、貴族的な品物の
中
(
うち
)
最も美しいものの一つを代表します。何がそれを美しくさせているか。
民芸とは何か
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
行灯
(
あんどん
)
、といった世帯道具の半端物ですが、中には
大擬
(
おおまが
)
い
物
(
もの
)
の
高麗焼
(
こうらいやき
)
の
壺
(
つぼ
)
、
紫檀
(
したん
)
の半分欠け落ちた置物、某
法眼
(
ほうげん
)
の偽物の一軸、古九谷の
贋物
(
にせもの
)
の花瓶——といった
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一本は朝鮮の統監府に
居
(
お
)
る友人
宛
(
あて
)
で、
先達
(
せんだっ
)
て送ってくれた
高麗焼
(
こうらいやき
)
の礼状である。一本は
仏蘭西
(
フランス
)
に居る
姉婿
(
あねむこ
)
宛で、タナグラの安いのを見付けてくれという依頼である。
それから
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
例えば
高麗焼
(
こうらいやき
)
と称する陶器の如き、今日残っているのは実に宝である。かくの如き陶器を造るところの
技倆
(
ぎりょう
)
というものは容易でない。あれを見ても他にも巧妙なる工芸があったに相違ない。
東亜の平和を論ず
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
例えば
宋
(
そう
)
代の磁州窯とか、または
高麗焼
(
こうらいやき
)
とか。しかしこれらのものがもつ卓越した美については、改めて説くほどもなく広く紹介されているからである。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
二階から下りた時、父は
玉
(
ぎょく
)
だの
高麗焼
(
こうらいやき
)
だのの講釈をした。
柿右衛門
(
かきえもん
)
と云う名前も聞かされた。一番下らないのはのんこうの茶碗であった。疲れた二人はついに表慶館を出た。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
坂井は道具屋がそれ以来乗気になって、自身に分りもしない書画類をしきりに持ち込んで来る事やら、大坂出来の
高麗焼
(
こうらいやき
)
を本物だと思って、大事に飾っておいた事やら話した末
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
麗
常用漢字
中学
部首:⿅
19画
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“高麗”で始まる語句
高麗
高麗縁
高麗人
高麗橋
高麗蔵
高麗錦
高麗烏
高麗馬
高麗丸
高麗剣