“こうらいやき”の漢字の書き方と例文
語句割合
高麗焼100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば高麗焼こうらいやきと称する陶器の如き、今日残っているのは実に宝である。かくの如き陶器を造るところの技倆ぎりょうというものは容易でない。あれを見ても他にも巧妙なる工芸があったに相違ない。
東亜の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
例えばそう代の磁州窯とか、または高麗焼こうらいやきとか。しかしこれらのものがもつ卓越した美については、改めて説くほどもなく広く紹介されているからである。
工芸の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
二階から下りた時、父はぎょくだの高麗焼こうらいやきだのの講釈をした。柿右衛門かきえもんと云う名前も聞かされた。一番下らないのはのんこうの茶碗であった。疲れた二人はついに表慶館を出た。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)