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高禄
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こうろく
ふりがな文庫
“
高禄
(
こうろく
)” の例文
旧字:
高祿
「彼はいつも云っている、あれで誰にも恥じず、平気で
高禄
(
こうろく
)
をいただいているとすれば……いや、おれにはそのあとは云えない」
はたし状
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一切を
諦
(
あきら
)
めておりましたが……ただ今、甲州へ随身なせば、生命も助け、
高禄
(
こうろく
)
もやるというおことばを、耳に聞くや
否
(
いな
)
、急に死ぬのが怖くなりました。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
武家の妻女ならば、まず二百石どころから上の
高禄
(
こうろく
)
をはんだものにちがいない。いずれにしても、品の上等、着付けの凝ったところをみると、相当
由緒
(
ゆいしょ
)
ある身分の者です。
右門捕物帖:34 首つり五人男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
ほかの方々は
高禄
(
こうろく
)
を賜わって、
栄耀
(
えよう
)
をしたのに、そちは殿様のお犬牽きではないか。そちが志は殊勝で、殿様のお許しが出たのは、この上もない
誉
(
ほま
)
れじゃ。もうそれでよい。
阿部一族
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
不肖
(
ふしょう
)
宗治は、その毛利家に属し、
碌々
(
ろくろく
)
為
(
な
)
すなき身を、多年七千石の
高禄
(
こうろく
)
をたまわり、一族みな恩養にあずかって、今日この変にあたり、国境の守りを命ぜられたこと
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
よきことに二百石という
高禄
(
こうろく
)
を頂戴いたしたよし奇怪なり、元来畠山に勝ちしも詐略を用いたと聞く、これまことの勝にあらず、二百石などという手柄ではあるまいが!
だだら団兵衛
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
濠
(
ほり
)
一つ向こうへ越した市ガ谷本村町のかど地面に、それなる
不逞漢
(
ふていかん
)
弥三郎が、今、旗本
真柄
(
まがら
)
弥三郎に成りすまして、そしらぬ顔に
高禄
(
こうろく
)
の五百石を私しているということがわかりましたものでしたから
右門捕物帖:12 毒色のくちびる
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
“高禄”の意味
《名詞》
多額の俸禄や俸給。
(出典:Wiktionary)
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
禄
漢検準1級
部首:⽰
12画
“高”で始まる語句
高
高価
高輪
高尚
高麗
高野
高嶺
高原
高山
高邁