“こうろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
紅緑42.1%
高禄36.8%
興録10.5%
光禄5.3%
公禄5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐藤紅緑こうろく氏の「侠艶録きょうえんろく」の力枝りきえという女役者は、舞台で気の狂った紀久八がモデルであった。小栗風葉おぐりふうようだったかのに、「鬘下地かつらしたじ」というのがある。
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一切をあきらめておりましたが……ただ今、甲州へ随身なせば、生命も助け、高禄こうろくもやるというおことばを、耳に聞くやいな、急に死ぬのが怖くなりました。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と今度は葉子のほうをまともに見やってほほえみながら、おりから部屋へやを出て来た興録こうろくという船医を三人に引き合わせた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
もっとくわしく、博学ものしりらしく書きたてると、支那唐代の官職に依る貴族の階級中、従二品より従五品下までの名目めいもくだった語で、従二品が光禄こうろく太夫、正三品が金紫光禄太夫、従三品銀青光禄太夫
世は上下とも積年の余弊に苦しみつかれている様を見ては、われひと共に公禄こうろくむもの及ばずながらそれぞれ一廉ひとかどの忠義をつくさねばなるまいと
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)