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興録
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こうろく
ふりがな文庫
“
興録
(
こうろく
)” の例文
箪笥
(
たんす
)
の上に
興録
(
こうろく
)
から受け取ったまま投げ捨てて置いた古藤の手紙を取り上げて、白い西洋封筒の一端を美しい指の
爪
(
つめ
)
で
丹念
(
たんねん
)
に細く破り取って
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
と今度は葉子のほうをまともに見やってほほえみながら、おりから
部屋
(
へや
)
を出て来た
興録
(
こうろく
)
という船医を三人に引き合わせた。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
それをそらすような事務長ではない。倉地は船医の
興録
(
こうろく
)
までを手伝わせて、田川夫妻の旅情を慰めるように振る舞った。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
あんな記事が現われてはもう会社としても黙ってはいられなくなって、大急ぎで
詮議
(
せんぎ
)
をした結果、倉地と船医の
興録
(
こうろく
)
とが処分される事になったというのだ。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
「おれはまた
興録
(
こうろく
)
のやつ……あいつはべらべらしたやつで、右左のはっきりしない油断のならぬ男だから、あいつの仕事かとも思ってみたが、なるほどそれにしては記事の出かたが少し早すぎるて」
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
興
常用漢字
小5
部首:⾅
16画
録
常用漢字
小4
部首:⾦
16画
“興”で始まる語句
興
興味
興奮
興津
興行
興醒
興安嶺
興覚
興趣
興行物