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骨子
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こっし
ふりがな文庫
“
骨子
(
こっし
)” の例文
これより暫らくは夫婦の上には何事のおはなしもございませんが、末になると全く離魂病の
骨子
(
こっし
)
をあらわし、また因果塚のよって
起
(
おこ
)
ることゝ相成るのでございます。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
一 脚色の変化に
重
(
おもき
)
を置き人物の描写を軽んずるものはいはゆる通俗小説にして小説の高尚なるものにあらず。人物の描写を
骨子
(
こっし
)
とすれば脚色はおのづからできて来るものなり。
小説作法
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
いわゆる怪力乱神を「世にあり得ること」として話の
骨子
(
こっし
)
にとり入れてあるものだが、中には多少、宋朝の史実も
酌
(
く
)
みいれ、編中人物の行動などにはかなりリアルなふしもある。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私は
聊斎志異
(
りょうさいしい
)
の中の一つの物語を
骨子
(
こっし
)
として、大いに私の勝手な空想を
按配
(
あんばい
)
し、「
清貧譚
(
せいひんたん
)
」という
短篇
(
たんぺん
)
小説に仕上げて、この「新潮」の新年号に載せさせてもらった事があるけれども
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
これだけメンミツな計画犯罪を行うためには、事前にあらゆる事情に通じて、かつ、それを
骨子
(
こっし
)
にメンミツな打ち合せをとげる必要があり、幾度かの会合と打ち合せをとげることが必要であります。
不連続殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
とは評論全篇の
骨子
(
こっし
)
にして、論者がかかる
推定
(
すいてい
)
より当時もっとも恐るべきの
禍
(
わざわい
)
は外国の
干渉
(
かんしょう
)
に在りとなし、東西
開戦
(
かいせん
)
せば日本国の
存亡
(
そんぼう
)
も
図
(
はか
)
るべからざるごとくに認め、以て勝氏の
行為
(
こうい
)
を
弁護
(
べんご
)
したるは
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
“骨子”の意味
《名詞》
骨子(こっし)
(context、dated)骨。
要点。眼目。中心。
(出典:Wiktionary)
骨
常用漢字
小6
部首:⾻
10画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“骨”で始まる語句
骨
骨董
骨牌
骨折
骨董屋
骨髄
骨董品
骨肉
骨頂
骨柄