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駕籠舁
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かごか
ふりがな文庫
“
駕籠舁
(
かごか
)” の例文
「どうもおかしい」紋太夫は腕組みをして首を
捻
(
ひね
)
った、「おまえの云うことを聞いていると
駕籠舁
(
かごか
)
きか魚屋とでも話してるようだ、 ...
評釈勘忍記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
産まれながらの
駕籠舁
(
かごか
)
き稼業で息杖を放なさぬはだか武兵衛は、自然と棒の使い方も覚えて、ヤッと構えた身体にはそれこそ一分の隙もない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
往来を
馳
(
は
)
せ過ぎる
駕籠舁
(
かごか
)
きの声、——その外には何も聞えなかつた。しかし数秒の沈黙の後、まつ暗だつた台所は何時の間にかぼんやり明るみ始めた。
お富の貞操
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
この家の
駕籠舁
(
かごか
)
きのひとり、得印門下
平鍛冶
(
ひらかじ
)
の大男、ゆうべ五梃かごをかついで来たのが、一人であわただしく駈け戻ってきたらしく肩でゼイゼイ声も出ずに
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
下男下女おちゃこ
駕籠舁
(
かごか
)
き人力車夫等への
纏頭
(
てんとう
)
にも思い切った額を
弾
(
はず
)
んだ。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
「見るとおりさ」と、玄一郎の問いに対して一人のずぬけた巨漢が答えた、「……それとも
駕籠舁
(
かごか
)
き馬子とでも思うかね」
山だち問答
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
源介という
駕籠舁
(
かごか
)
きが、いずれ
濁酒
(
どぶろく
)
でも飲んだのであろう、秋だというのに下帯一つ、いいご機嫌で歩いていた。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ちょっと
駕籠舁
(
かごか
)
きが足をゆるめて、駕籠が停まりかけた。そこを、長庵は狙っていたのだ。医者とは言え、あぶれ者の長庵のことだから、九寸五分ぐらいは
何時
(
いつ
)
だって呑んでいる。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
伊達家の下屋敷は、品川の
宿
(
しゅく
)
を出はずれた
荏原郡
(
えばらごおり
)
大井村
(
おおいむら
)
にある。その門前へ近づいたとき、
駕籠舁
(
かごか
)
きが「旦那、伊達さまのお屋敷になにかありますぜ」
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
背後
(
うしろ
)
の足跡はこれと反対に、つま先が深く雪へはいっている。これはつま先へ力を入れた証拠だ。ところで
駕籠舁
(
かごか
)
きという者は、
先棒担
(
さきぼうかつ
)
ぎはきっと
反
(
そ
)
る。反って中心を取ろうとする。
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
どちらも酔っているらしい、言葉つきから察すると、
馬子
(
まご
)
か
駕籠舁
(
かごか
)
きのように思えた。
その木戸を通って
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
美作をさえぎって
往来
(
みち
)
の中央へ、たむろするようにたたずんでいる、十人の一団は武士が四人に
駕籠舁
(
かごか
)
きが二人に女が四人という、まことに変わった一団であって、武士はいずれも年が若く
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「二人は
駕籠舁
(
かごか
)
き、一人は武辺者、そうして一人は若い女……」
名人地獄
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
駕籠舁
(
かごか
)
きが娘を駕籠へ乗せて、今やさらって行こうとしていた。
十二神貝十郎手柄話
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
駕
漢検準1級
部首:⾺
15画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
舁
漢検1級
部首:⾅
9画
“駕籠舁”で始まる語句
駕籠舁共
駕籠舁夫