駈寄かけよつ)” の例文
打れて眞逆まつさかさまに倒るゝをお花はすかさず駈寄かけよつて左のうで打落うちおとせば吾助はおきんと齒切はがみを爲す友次郎お花忠八諸共もろとも押重おしかさなり十分止めを刺貫さしとほし終に首を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
片付大宮にて親分に追付んと鷲の宮なる杉林へ來懸きかゝりしが死骸しがいつまづき是は何者なるやと能々見るに親分おやぶん金兵衞の死骸なれば藤兵衞は大いに驚き先生々々こゝに親分がきられてときくより掃部も駈寄かけよつて能見れば正敷金兵衞の死骸なり南無なむさん何者の仕業しわざならんと三人は切齒はがみ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)