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駁論
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ばくろん
ふりがな文庫
“
駁論
(
ばくろん
)” の例文
ところが、どうしてそれどころか、あれは心理学者ミュンスターベルヒに、いやハーバードの実験心理学教室に対する
駁論
(
ばくろん
)
なんだよ。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
三宅は、云い込められた口惜しさを、
何
(
ど
)
うかして晴そうと、
駁論
(
ばくろん
)
の筋道を考えているらしく口の辺りをモグ/\させていた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
明慧
(
みょうえ
)
上人の
駁論
(
ばくろん
)
を読んだ者は、また必ず、もういちど法然上人の
選択集
(
せんじゃくしゅう
)
を読んで、両方の教理を比較してみた。その結果
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
で、幾度かこんな事を重ねて、高木氏の最後の
駁論
(
ばくろん
)
が済むと、氏はくるりと蓄音機の方へ向き直る。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ところが専門家側では博士の
駁論
(
ばくろん
)
を見て、あっけにとられてしまったものだ。
或る探訪記者の話
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
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批評家
(
ひひやうか
)
がそれを
巧
(
うま
)
すぎると云つた爲めに、氏は巧すぎるといふ事が
何故
(
なぜ
)
いけないのだと云つたやうな
駁論
(
ばくろん
)
を書いて居られましたが、
確
(
たし
)
かに巧すぎるといふ事丈けは
否定
(
ひてい
)
出來ないと思ひます。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
僕は谷崎潤一郎氏に会ひ、僕の
駁論
(
ばくろん
)
を述べた時、「では君の詩的精神とは何を指すのか?」と云ふ質問を受けた。僕の詩的精神とは最も広い意味の抒情詩である。僕は勿論かう云ふ返事をした。
文芸的な、余りに文芸的な
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼の
心是非論
(
カズイズチック
)
は
剃刀
(
かみそり
)
のごとくとぎすまされて、もはや自分自身の内部に意識的な
駁論
(
ばくろん
)
を見出すことができなかった。けれど、いざという段になると、彼はただもう自分を信じることができなかった。
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
ひとり
六角中納言親経
(
ろっかくちゅうなごんちかつね
)
は、その罪を決める仁寿殿の
議定
(
ぎじょう
)
でそれが公明の
政事
(
まつりごと
)
でないことを
駁論
(
ばくろん
)
した。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
駁
漢検準1級
部首:⾺
14画
論
常用漢字
小6
部首:⾔
15画
“駁”で始まる語句
駁
駁撃
駁雑
駁砕
駁言
駁雜