トップ
>
馬繋
>
うまつな
ふりがな文庫
“
馬繋
(
うまつな
)” の例文
穀物、
獣皮
(
じゅうひ
)
、
漆
(
うるし
)
、織物などあらゆる物と物が交易されていた。馬市も立っている。
鹿毛
(
かげ
)
、栗、月毛、黒などが何十頭も
馬繋
(
うまつな
)
ぎに首をならべていた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
六月の陽が照りはえた。ま新しい
冠木門
(
かぶきもん
)
の柱にさげた標札には、大きな字で開拓使と書き出されている。
墨痕
(
ぼっこん
)
あざやかにのびのびと書かれた文字であった。右手には
馬繋
(
うまつな
)
ぎ場も出来ている。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
ヒラリと、降りて、
馬繋
(
うまつな
)
ぎの
柵
(
さく
)
へ、駒の手綱を
結
(
ゆわ
)
いつけていると、物蔭から、ばらばらと駈け寄って、彼の足もとに、ぴたりと、両手をついた老人があった。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
徒歩
(
かち
)
では落ちまい。すると
馬繋
(
うまつな
)
ぎへ駈けつけたに違いない。だが、たくさんな幕と乱軍の営内では、どこが敵の馬繋ぎ場か、ちょっと見当もつかないのである。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ずっと
町端
(
まちはず
)
れの、まだ十里も先だが、軒先に
馬繋
(
うまつな
)
ぎの
杭
(
くい
)
を打ち並べてある土蔵二階の家さ」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
廂
(
ひさし
)
の先には「
馬繋
(
うまつな
)
ぎ」と呼ぶ
棒杭
(
ぼうぐい
)
が四、五本打ち込んであり、この山中のしかも深夜に、まだ客があるのか、土間のうちからパチパチと火のはぜる音に
混
(
ま
)
じって、粗野な人声が洩れてくる。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
呶鳴っておいてから、軒先の
馬繋
(
うまつな
)
ぎに牛をつなぐ。
宮本武蔵:06 空の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
馬
常用漢字
小2
部首:⾺
10画
繋
漢検準1級
部首:⽷
17画
“馬”で始まる語句
馬鹿
馬
馬鈴薯
馬丁
馬蹄
馬糞
馬子
馬車
馬士
馬酔木