“うまつな”の漢字の書き方と例文
語句割合
馬繋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徒歩かちでは落ちまい。すると馬繋うまつなぎへ駈けつけたに違いない。だが、たくさんな幕と乱軍の営内では、どこが敵の馬繋ぎ場か、ちょっと見当もつかないのである。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ずっと町端まちはずれの、まだ十里も先だが、軒先に馬繋うまつなぎのくいを打ち並べてある土蔵二階の家さ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ひさしの先には「馬繋うまつなぎ」と呼ぶ棒杭ぼうぐいが四、五本打ち込んであり、この山中のしかも深夜に、まだ客があるのか、土間のうちからパチパチと火のはぜる音にじって、粗野な人声が洩れてくる。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)