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飜
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ウツ
ふりがな文庫
“
飜
(
ウツ
)” の例文
新字:
翻
又目前に橋本左内等の事を見聞きして来てゐるのである。たとひ之を町人の感情に
飜
(
ウツ
)
して見ても、相応な衝動であつたに違ひない。
橘曙覧評伝
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
第一、海及び海の
彼方
(
アナタ
)
の国土に対する信仰は、すべて、はる/″\と続く青空、及びその天に接する
山
(
ヤマ
)
の
際
(
マ
)
の嶺に
飜
(
ウツ
)
して考へられて行く様になつた。
日本文学の発生
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
大魚
(
オフヲ
)
(?)なる鮪或は、誰なる人(即誰人)と言ふ風に今の語に
飜
(
ウツ
)
して言ふことが出来る。もつと簡単に、大魚鮪・誰人と言うて、尚よいところだ。
形容詞の論:――語尾「し」の発生――
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
まじなふは、近代風の語に
飜
(
ウツ
)
すと、悪魔の氏子となることである。まじものを外に使ふ者があつて、自分が悪い結果を受けた時即、まじこると言ふのである。
まじなひの一方面
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
吉野川を中心に固定した
柘
(
ツミ
)
の
枝
(
エ
)
に化生して漁師を誘うた
吉志美
(
キシミ
)
ヶ嶽の神女の外にも、駢儷体の文章に
飜
(
ウツ
)
されたらうが、男神が人間の女に通ふ型のとりわけ我国に多い言語伝承の例は
相聞の発達
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
▼ もっと見る
一つとして「産る」と
飜
(
ウツ
)
さねば不都合だと言ふ場合には、出くはさずにすんだ。
幣束から旗さし物へ
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
日本の国語に
飜
(
ウツ
)
し
後
(
アト
)
づけて行つた詩のことばことばが、らんぼおやぼおどれいるや、さう謂つた人の育つて来、又人々の特殊化して行つたそれ/″\の国語の陰影を吸収して行かないのである。
詩語としての日本語
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
飜
漢検1級
部首:⾶
21画
“飜”を含む語句
飜々
飜然
飜弄
飜筋斗
飜案
飜斗
飜斗返
飜訳者
飜訳
翩飜
飜意
飜譯
飜刻
飜牌
飜訳方
飜訳局
飜訳大監
飜魚
飜覆
飜躍
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