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飛立
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とびたつ
追つて走り行くにぞアラ
有難や
嬉しやと
飛立ばかりに
打喜悦泊りの宿へと
急ぎ行きしにお專與惣次を
御駕籠訴に
行か行ぬか天下の吟味
叶はぬ迄も願つて見ん夫で行ねば是非もない
夫が
大事と思ふなら己と一所に願ひ出よと聞てお節は
飛立思ひ夫なら父樣
寸時も早ふ御駕籠訴とやら云事を
一寸なりとも
聞るゝなら私もお前に云事ありお前の
連合道十郎殿
那な
事柄に
成れしは全く誰も
知る者なし實はあの
折十兵衞を
殺した奴は外に
有夫を知て居らるゝかと聞よりお光は
飛立思ひ其十兵衞を