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顛沛
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てんぱい
ふりがな文庫
“
顛沛
(
てんぱい
)” の例文
父母たるものは、その
児
(
こ
)
の
幼穉
(
ようち
)
にして感得の力もっとも
盛
(
さかん
)
なるときにあたり、これを
訓
(
おし
)
ゆる、
造次
(
ぞうじ
)
も必ずここにおいてし、
顛沛
(
てんぱい
)
も必ずここにおいてするを
得
(
う
)
。
教育談
(新字新仮名)
/
箕作秋坪
(著)
流離
顛沛
(
てんぱい
)
の状に至っては、松陰をしてこれに代らしめば、あるいは忍ぶ
能
(
あた
)
わざりしものもあらん。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
予
少
(
わか
)
きより日に弥陀仏を念じ、行年四十以後、其志
弥々
(
いよいよ
)
劇
(
はげ
)
しく、口に名号を唱え、心に
相好
(
そうごう
)
を観じ、行住
坐臥
(
ざが
)
、暫くも忘れず、造次
顛沛
(
てんぱい
)
も必ず是に於てす、
夫
(
か
)
の堂舎
塔廟
(
とうびょう
)
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
金井君は自然派の小説を読む
度
(
たび
)
に、その作中の人物が、行住
坐臥
(
ざが
)
造次
顛沛
(
てんぱい
)
、何に就けても性欲的写象を伴うのを見て、そして批評が、それを人生を写し得たものとして認めているのを見て
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
顛
漢検準1級
部首:⾴
19画
沛
漢検1級
部首:⽔
7画
“顛”で始まる語句
顛倒
顛末
顛覆
顛落
顛
顛動
顛木
顛然
顛当
顛堕