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願山
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ぐわんざん
拵へ又其外の
氣配りも坊主でなければ萬事
行屆かず其の上
掛合も致す
旁々以て汝は大役で有たナ
先々其儀は夫で
宜し/\シテ
願山汝が世話を
能々得心して以後
尋る
節は有樣に申立よ先
引立いとの下知に隨ひ同心
引立て入替り
願山を白洲へ引据るに大岡殿
渠を見られコリヤ
了源寺の
所化を
もつて
遊興なしける中平馬靱負の兩人相尋ねべき
儀是あるに付
所司代御役宅へ差出すべく旨日野殿へ
掛合ありしかば
南無三
寶と思ひ兩人申合其の夜の中に日野家を
逐電して
願山を