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面色
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けしき
加ゆると雖も
勿々用ひる
面色もなく言ば言程
猶々募りて多分の金子を
遣ひ
捨るにより忠兵衞も持餘せし故
國元へ歸りて母親へ右の段を
せぬ中に白状せよサア
何ぢや云ぬか
汝如何に強情なり共云せずには置ぬ
不屆なる奴哉と
白眼るれ共久兵衞は少しも恐るゝ
面色無假令文右衛門儀百兩の盜賊に御座なく候共私しは
陳ずるやあり樣に申すべしと
頻りに
責付ると雖もお島は恐るゝ
面色もなく
假令如何樣に仰せらるゝ共私しは更らに存じ申さず殊に
伴建部の御兩所は此
御邸の案内は私しより能く存じ居らるれば何として私し
風情の手引を