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霄壌
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しょうじょう
ふりがな文庫
“
霄壌
(
しょうじょう
)” の例文
旧字:
霄壤
かの小窮窟な西洋の礼拝堂に貴族富豪のみ車を
駆
(
は
)
せて説教を聞くに、無数の貧人は道側に黒
麪包
(
パン
)
を咬んで身の不運を
嘆
(
かこ
)
つと
霄壌
(
しょうじょう
)
なり。
神社合祀に関する意見
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これを宗鑑、守武らの自ら吟じ自ら聴き独り作り独り喜ぶに比すれば、形勢の変遷、時運の
泰否
(
たいひ
)
、
啻
(
ただ
)
に
月鼈
(
げつべつ
)
霄壌
(
しょうじょう
)
のみならず。
古池の句の弁
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
もし之を
美事
(
みごと
)
に仕止めるようだと、莫大なる会費を出して射撃
倶楽部
(
クラブ
)
員になって練習を積むのに比べて、簡易と経済に於て天地
霄壌
(
しょうじょう
)
の差がある。
白銅貨の効用
(新字新仮名)
/
海野十三
、
佐野昌一
(著)
その動機においては赤穂浪士と来島とは天地
霄壌
(
しょうじょう
)
の相違があるが、その結果においては来島の方が天晴れである。
早稲田大学
(新字新仮名)
/
尾崎士郎
(著)
日々死に面する如き迫害にありて生命と勇気に
充溢
(
じゅういつ
)
しているその心理状態は、実に驚異に
値
(
あたい
)
するものではないか。これをヨブの哀哭と比して
霄壌
(
しょうじょう
)
の差ありというべきである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
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林駒生氏は本伝第二回に紹介した杉山茂丸氏の末弟で、令兄とは雲泥、
霄壌
(
しょうじょう
)
も
啻
(
ただ
)
ならざる正直一本槍の愚直漢として、歴代総督のお気に入り、御引立を蒙っていた統監府の前技師であった。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
霄壌
(
しょうじょう
)
の差あり、既に一原素の異るを以てするも、英国政体に比して論ずれば、三方鼎立の一を欠く、三足を以て立つ鼎にして一足を欠き、二足にして確立するを得ると云はば、三尺の童子と雖も
天皇:誰が日本民族の主人であるか
(新字新仮名)
/
蜷川新
(著)
造化の
執拗
(
しつよう
)
にしてますます気象の
畏
(
おそ
)
るべきものなることを知ると共に、山頂と
山下
(
さんか
)
との総ての気候は、いわゆる
霄壌
(
しょうじょう
)
の差異あることを認め得たり、下山の途中既に五合目辺に下れば、胸部自ら
透
(
す
)
きて
寒中滞岳記:(十月一日より十二月廿一日に至る八十二日間)
(新字新仮名)
/
野中至
(著)
結句字余りのところ『万葉』を学びたれど
勢
(
いきおい
)
抜けて一首を結ぶに力弱し。『万葉』の「うれむぞこれが生返るべき」などいえるに比すれば句勢に
霄壌
(
しょうじょう
)
の差あり。
曙覧の歌
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
大枚の国費で若い女や料理人まで伴れ行き猫の
欠
(
あくび
)
ほどの発言も
為
(
な
)
し得なんだ人物と
霄壌
(
しょうじょう
)
だが、このギリシア婦人が揚威せる敵軍に直入して二つしかないその夫の大事の玉を助命して帰ったは
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
これをわれらの一行が受くる待遇に比すれば天地
霄壌
(
しょうじょう
)
もただならざるなり。
従軍紀事
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
霄
漢検1級
部首:⾬
15画
壌
常用漢字
中学
部首:⼟
16画
“霄”で始まる語句
霄
霄壤
霄々