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随処
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ずいしょ
ふりがな文庫
“
随処
(
ずいしょ
)” の例文
旧字:
隨處
何にも
停滞
(
ていたい
)
しておらん。
随処
(
ずいしょ
)
に動き去り、
任意
(
にんい
)
に
作
(
な
)
し去って、
些
(
さ
)
の
塵滓
(
じんし
)
の腹部に
沈澱
(
ちんでん
)
する
景色
(
けしき
)
がない。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
だが、あたくしは
随処
(
ずいしょ
)
に、底に秘めた鋭いものを感じる。柏木右衛門
督
(
かみ
)
が、源氏の君の、見るとしもない
一瞥
(
いちべつ
)
を、心の底にまで感じて神経衰弱になって死んでしまう気の咎め——
紫式部:――忙しき目覚めに
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
病気の為に信心して幸に
痊
(
い
)
ゆれば平気で暴利を
貪
(
むさぼ
)
って居る者もある。信徒の労力を吸って
肥
(
こ
)
えて居る教師もある。然し
斯
(
この
)
せち
鹹
(
から
)
い世の中に、人知れず美しい心の花を咲かす者も
随処
(
ずいしょ
)
にある。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
春、夏、秋、冬、朝、昼、夕、夜、月にも、雪にも、風にも、霧にも、霜にも、雨にも、時雨にも、ただこの路をぶらぶら歩いて思いつきしだいに右し左すれば
随処
(
ずいしょ
)
に吾らを満足さするものがある。
武蔵野
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
そして、
随処
(
ずいしょ
)
に
弔旗
(
ちょうき
)
が垂れていた。
三国志:04 草莽の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
随
常用漢字
中学
部首:⾩
12画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“随”で始まる語句
随
随分
随意
随身
随喜
随行
随筆
随身門
随伴
随喜渇仰