“ずいしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
随所54.5%
随処45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それがほんとうに生きる道でもあるんだ。随所ずいしょに主となる。そんな言葉があったね。じたばたしてもはじまらん。わかるかね、私のいっていることが?
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
従ってうなぎ談義が随所ずいしょに花を咲かせる。うなぎ屋もこの時とばかり「土用のうしの日にうなぎを食べれば健康になる」とか「夏やせが防げる」とかいって、宣伝にいとまがない。
鰻の話 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
病気の為に信心して幸にゆれば平気で暴利をむさぼって居る者もある。信徒の労力を吸ってえて居る教師もある。然しこのせちからい世の中に、人知れず美しい心の花を咲かす者も随処ずいしょにある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
春、夏、秋、冬、朝、昼、夕、夜、月にも、雪にも、風にも、霧にも、霜にも、雨にも、時雨にも、ただこの路をぶらぶら歩いて思いつきしだいに右し左すれば随処ずいしょに吾らを満足さするものがある。
武蔵野 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)