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除物
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のけもの
ふりがな文庫
“
除物
(
のけもの
)” の例文
なお他にある総ての墓とは、ほとんど
除物
(
のけもの
)
のようにされて、この墓だけが一つ、ここに置かれてあることも異様です。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
子爵と富山との交際は近き頃よりにて、彼等の
孰
(
いづれ
)
も日本写真会々員たるに
因
(
よ
)
れり。
自
(
おのづか
)
ら宮の
除物
(
のけもの
)
になりて二人の興に
入
(
い
)
れるは、想ふにその物語なるべし。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
親が居ないと侮って、ちょいと小遣でもある
徒
(
てあい
)
は、
除物
(
のけもの
)
にして
苛
(
いじ
)
めるのを、
太腹
(
ふとッぱら
)
の勝気でものともせず、愚図々々いうと、まわらぬ舌で、自分が
仰向
(
あおむ
)
いて見るほどの
兄哥
(
あにい
)
に向って、べらぼうめ!
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
座敷には
窘
(
くるし
)
める遊佐と
沈着
(
おちつ
)
きたる貫一と相対して、
莨盆
(
たばこぼん
)
の火の消えんとすれど呼ばず、彼の
傍
(
かたはら
)
に
茶托
(
ちやたく
)
の上に伏せたる
茶碗
(
ちやわん
)
は、
嘗
(
かつ
)
て肺病患者と知らで
出
(
いだ
)
せしを恐れて
除物
(
のけもの
)
にしたりしをば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
除
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“除”で始まる語句
除
除目
除夜
除外
除虫菊
除者
除夕
除去
除草
除夜詣