“阿波(あは)” の例文
赤松氏の亡びた時とは、恐らくは赤松則房(あかまつのりふさ)が阿波(あは)で一万石を食(は)んでゐて、関が原の役に大阪に与(くみ)し、戦場を逃れて人に殺された時を謂(い)つたものであらうか。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「さいなあ、阿波(あは)の鳴門(なると)をこえて観音様(くわんのんさま)のお膝許(ひざもと)へいきやつたといのう」
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
前日(ぜんじつ)みそか、阿波(あは)の徳島(とくしま)から出京(しゆつきやう)した、濱野英二(はまのえいじ)さんが駈(か)けつけた。英語(えいご)の教鞭(けうべん)を取(と)る、神田(かんだ)三崎町(みさきちやう)の第五中學(だいごちうがく)へ開校式(かいかうしき)に臨(のぞ)んだが、小使(こづかひ)が一人(ひとり)梁(はり)に挫(ひし)がれたのと摺(す)れ違(ちが)ひに逃出(にげだ)したと言(い)ふのである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
阿波(あは)の鳴門(なると)穩戸(おんど)の瀬戸(せと)
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)