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閻魔堂
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えんまどう
ふりがな文庫
“
閻魔堂
(
えんまどう
)” の例文
上屋敷に光っている奥方に
憚
(
はばか
)
って、名義は本所
閻魔堂
(
えんまどう
)
前の下屋敷召使、十日目には
駕籠
(
かご
)
で迎えに来るということまで取決めに来たのです。
銭形平次捕物控:066 玉の輿の呪い
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
場所は蔵前の
閻魔堂
(
えんまどう
)
の境内。九尺二間の借家が出張所で、今日は、月の三の日にあたるので、もう朝からだいぶな客があった。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
木魚を置いたわきに、三宝が据って、上に、ここがもし
閻魔堂
(
えんまどう
)
だと、女人を解いた生血と
膩肉
(
あぶらみ
)
に
紛
(
まが
)
うであろう、
生々
(
なまなま
)
と、滑かな、紅白の巻いた絹。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
以前小さな
閻魔堂
(
えんまどう
)
があったが、乞食の焚火から焼けてしまい、今は唯石刻の奪衣婆ばかり片膝立てゝ凄い顔をして居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
よもやと思っていた
係与力
(
かかりよりき
)
の耳へ、
谷中瑞雲寺
(
やなかずいうんじ
)
の
閻魔堂
(
えんまどう
)
のそばで、つい、たった今、また娘がひとり
殺
(
や
)
られたという急な報せ。ちょうど、閻魔の祭日の当日なので。
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
あんなこわい顔をした不動様でも、
姥神
(
うばがみ
)
と一しょに住めばつぐらの子の保護者でありました。お盆になると少年が
閻魔堂
(
えんまどう
)
に詣るのも、やはりあの変な婆さんがいるからでした。
日本の伝説
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
墓は深川
亀住町
(
かめずみちょう
)
閻魔堂
(
えんまどう
)
地中
(
じちゅう
)
の不動院に
遺
(
のこ
)
って、戒名を
參清自空信士
(
さんせいじくうしんし
)
と申します。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼が隣の
墓地
(
ぼち
)
にはもと一寸した
閻魔堂
(
えんまどう
)
があったが、彼が引越して来る少し前に乞食の
焚火
(
たきび
)
から焼けて了うて、木の閻魔様は
灰
(
はい
)
になり、石の
奪衣婆
(
だつえば
)
ばかり焼け出されて
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
今年、四月八日、
灌仏会
(
かんぶつえ
)
に、お向うの遠藤さんと、家内と一所に、
麹町
(
こうじまち
)
六丁目、
擬宝珠
(
ぎぼうし
)
屋根に桃の影さす、真宝寺の
花御堂
(
はなみどう
)
に
詣
(
もう
)
でた。寺内に
閻魔堂
(
えんまどう
)
がある。遠藤さんが扉を覗いて、袖で拝んで
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“閻魔堂”の意味
《名詞》
閻魔とその眷属を本尊する堂宇。
(出典:Wiktionary)
閻
漢検1級
部首:⾨
16画
魔
常用漢字
中学
部首:⿁
21画
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
“閻魔堂”で始まる語句
閻魔堂橋