“えんまどう”の漢字の書き方と例文
語句割合
閻魔堂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
以前小さな閻魔堂えんまどうがあったが、乞食の焚火から焼けてしまい、今は唯石刻の奪衣婆ばかり片膝立てゝ凄い顔をして居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
よもやと思っていた係与力かかりよりきの耳へ、谷中瑞雲寺やなかずいうんじ閻魔堂えんまどうのそばで、つい、たった今、また娘がひとりられたという急な報せ。ちょうど、閻魔の祭日の当日なので。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あんなこわい顔をした不動様でも、姥神うばがみと一しょに住めばつぐらの子の保護者でありました。お盆になると少年が閻魔堂えんまどうに詣るのも、やはりあの変な婆さんがいるからでした。
日本の伝説 (新字新仮名) / 柳田国男(著)