トップ
>
間拍子
>
まびょうし
ふりがな文庫
“
間拍子
(
まびょうし
)” の例文
とただ
間拍子
(
まびょうし
)
もなく、女房の言いぐさに返事をする、俊吉の膝へ、
衝
(
つ
)
と膝をのっかかるようにして盆ごと茶碗を出したのである。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
吉事の支度には三本杵が用いられた。すなわち三人の女性が是に参与したので、臼に伴なう古来の民謡はいずれもこの手杵の操作をその
間拍子
(
まびょうし
)
に用いている。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
是
(
これ
)
は運動の
間拍子
(
まびょうし
)
とも考え合せて見るべきものであろうが、とにかく意味もわからぬ語が
永
(
なが
)
く伝わるには、別にそれぞれの理由が隠れて存するものと見てよい。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
すなわちまた、その伝で、大福
暖
(
あったか
)
いと、向う見ずに遣った処、
手遊屋
(
おもちゃや
)
の
婦
(
おんな
)
は、腰のまわりに火の気が無いので、膝が
露出
(
むきだ
)
しに大道へ、
茣蓙
(
ござ
)
の薄霜に
間拍子
(
まびょうし
)
も無く並んだのである。
露肆
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
思わず手ぶりを
真似
(
まね
)
、
間拍子
(
まびょうし
)
に乗って、しまいには我知らず人数に加わってゆくというような習性が
空也
(
くうや
)
以前、「
八幡種蒔
(
はちまんたねま
)
く」よりももっと昔から、すでにこの島国の住民たちの
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
遊びはもともと輪を作って開いたり
莟
(
つぼ
)
んだり、立ったり
屈
(
かが
)
んだりするのが
眼目
(
がんもく
)
であった。そうして歌は、またその動作と、完全に
間拍子
(
まびょうし
)
があっている。作者がほかにあったろうと思われぬのである。
こども風土記
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
拍
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“間”で始まる語句
間
間違
間際
間々
間諜
間柄
間近
間隙
間道
間隔