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鍋焼饂飩
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なべやきうどん
ふりがな文庫
“
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)” の例文
旧字:
鍋燒饂飩
確められて文三急に
萎
(
しお
)
れかけた……が、ふと気をかえて、「ヘ、ヘ、ヘ、御膳も召上らずに……今に
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
でも
喰
(
くい
)
たくなるだろう」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
の荷の間から
縁
(
へり
)
のとれかゝった
広蓋
(
ひろぶた
)
を出し、其の上に思い付いて買って来た一升の酒に
肴
(
さかな
)
を並べ、其の前に坐り
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
道端に荷をおろしている
食物売
(
たべものうり
)
の
灯
(
あかり
)
を見つけ、
汁粉
(
しるこ
)
、
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
に空腹をいやし、大福餅や焼芋に懐手をあたためながら、両国橋をわたるのは
殆
(
ほとんど
)
毎夜のことであった。
雪の日
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ただ、
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
をお客に喰わせていると、松の蔭から黒い人影が現われて、そのお客もひっくり返ったが自分も
無暗
(
むやみ
)
にここへ逃げ込んだというだけの要領でありました。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
寒い夜などはひそかに
蕎麦粉
(
そばこ
)
を仕入れておいて、いつの間にか
寝
(
ね
)
ている
枕元
(
まくらもと
)
へ蕎麦湯を持って来てくれる。時には
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
さえ買ってくれた。ただ食い物ばかりではない。
靴足袋
(
くつたび
)
ももらった。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
…」
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その近所にべつだん斬られた人もありませんし、
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
も夜明けになって無事に帰ったし、七兵衛もまた明るくなる時分には、どこへ行ったか姿が見えなくなりました。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
まア
斯
(
こ
)
ういう訳で取附く事が出来ねえから、
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
と化けてると、川口町に春見
氏
(
うじ
)
とあって
河岸蔵
(
かしぐら
)
は
皆
(
みん
)
な君のだとねえ、あのくれいになったら千円ぐらいはくれても
当然
(
あたりめえ
)
だ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今じゃア毎夜
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
を
売歩
(
うりある
)
く
貧窮然
(
ひんきゅうぜん
)
たる身の上だが、つい鼻の先の川口町に君が
是
(
こ
)
れだけの構いをして居るとは知らなかったが、今日はからず標札を見て入って来たのだが
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
巳「
鍋焼饂飩
(
なべやきうどん
)
が荷を
下
(
おろ
)
し始めた処で転覆えしたと云うから」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
鍋
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
焼
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
饂
漢検1級
部首:⾷
19画
飩
漢検1級
部首:⾷
13画
“鍋焼饂飩”で始まる語句
鍋焼饂飩屋