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鉄灯籠
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かなどうろう
ふりがな文庫
“
鉄灯籠
(
かなどうろう
)” の例文
旧字:
鐵燈籠
下には
張物板
(
はりものいた
)
のような細長い庭に、細い竹が
疎
(
まばら
)
に生えて
錆
(
さ
)
びた
鉄灯籠
(
かなどうろう
)
が石の上に置いてあった。その石も竹も
打水
(
うちみず
)
で皆しっとり
濡
(
ぬ
)
れていた。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
旅魚屋の傳次は本堂へ出ましたが、勝手を知らんから木魚に
躓
(
つまづ
)
き、前へのめる
機
(
はず
)
みに
鉄灯籠
(
かなどうろう
)
を突飛し、
円柱
(
まるばしら
)
で頭を打ちまして
経机
(
きょうづくえ
)
の上へ尻餅をつく。
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
身を横にしなければ
潜
(
くぐ
)
れない
格子戸
(
こうしど
)
だの、
三和土
(
たたき
)
の上から
訳
(
わけ
)
もなくぶら下がっている
鉄灯籠
(
かなどうろう
)
だの、
上
(
あが
)
り
框
(
がまち
)
の下を張り詰めた
綺麗
(
きれい
)
に光る竹だの
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小供心にこの松を見ると好い心持になる。松の下に黒くさびた
鉄灯籠
(
かなどうろう
)
が名の知れぬ赤石の上に、いつ見ても、わからず屋の
頑固爺
(
かたくなじじい
)
のようにかたく坐っている。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
灯
常用漢字
小4
部首:⽕
6画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“鉄”で始まる語句
鉄
鉄瓶
鉄漿
鉄槌
鉄砲
鉄棒
鉄扉
鉄格子
鉄鎚
鉄柵