“張物板”の読み方と例文
読み方割合
はりものいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下には張物板はりものいたのような細長い庭に、細い竹がまばらに生えてびた鉄灯籠かなどうろうが石の上に置いてあった。その石も竹も打水うちみずで皆しっとりれていた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
殊に猿沢池さるさわのいけからかんかん照りの三条通りを春日かすがへ登って行く午後三時の暑さと来ては類がない。坂道は丁度張物板はりものいたを西日に向って立てかけてあるのと同じ角度において太陽に向っているのである。
張物板はりものいた紅絹もみのきれ
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)