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鉄敷
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かなしき
ふりがな文庫
“
鉄敷
(
かなしき
)” の例文
見ると、そこが
卜斎
(
ぼくさい
)
の
細工小屋
(
さいくごや
)
か、東のすみにぽッと明るい
焔
(
ほのお
)
がみえて、トンカン、トンカン、
槌
(
つち
)
と
鉄敷
(
かなしき
)
のひびきがしている。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
外界の刺戟によって発動した自己の感激、意望というものを、一先ず、能う限り公正な謙虚な省察の
鉄敷
(
かなしき
)
の上にのせ、容赦なく批判の力で鍛えて見る。
われを省みる
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
見るとこの
家
(
うち
)
の主人は五十ばかりのお爺さんですが、
独身者
(
ひとりもの
)
と見えてお神さんも子供も居ず、たった一人で一生懸命鉄槌で
鉄敷
(
かなしき
)
をたたいて、テンカンテンカンと蹄鉄を作っています。
豚吉とヒョロ子
(新字新仮名)
/
夢野久作
、
三鳥山人
(著)
大なる火炉と
巨
(
おおい
)
なる
鉄敷
(
かなしき
)
との周囲
ジャン・クリストフ:09 第七巻 家の中
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そして、
鉄敷
(
かなしき
)
のうえに、それを置くや否、
小鎚
(
こづち
)
を把って唇を噛みしめ、一念に鍛ち初めた。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
夜半も、
鞴
(
ふいご
)
が
唸
(
うな
)
り、
鉄敷
(
かなしき
)
の響きが洩れ、冬の月へ、
凍
(
い
)
て返った。
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
テーン! カアーン! 火花を、
鉄敷
(
かなしき
)
から走らせていた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
敷
常用漢字
中学
部首:⽁
15画
“鉄”で始まる語句
鉄
鉄瓶
鉄漿
鉄槌
鉄砲
鉄棒
鉄扉
鉄格子
鉄鎚
鉄柵