“鉄敷”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かなしき85.7%
かなじき14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見ると、そこが卜斎ぼくさい細工小屋さいくごやか、東のすみにぽッと明るいほのおがみえて、トンカン、トンカン、つち鉄敷かなしきのひびきがしている。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
外界の刺戟によって発動した自己の感激、意望というものを、一先ず、能う限り公正な謙虚な省察の鉄敷かなしきの上にのせ、容赦なく批判の力で鍛えて見る。
われを省みる (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ドズッ! という地響きと鉄敷かなじきの上の疳高く張り上がった音が縫って……ごっちゃになり、一つになり、工場全体が轟々ごうごうと唸りかえっていた。
工場細胞 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)