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醜貌
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しゅうぼう
ふりがな文庫
“
醜貌
(
しゅうぼう
)” の例文
髪の毛が余り縮れてもおらず、鼻の頭がすっかり
潰
(
つぶ
)
れてもおらぬので、此の男の
醜貌
(
しゅうぼう
)
は衆人の
顰笑
(
ひんしょう
)
の
的
(
まと
)
となっていた。
南島譚:01 幸福
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
私が若し、もっと豊な家に生れていましたなら、金銭の力によって、色々の遊戯に
耽
(
ふ
)
けり、
醜貌
(
しゅうぼう
)
のやるせなさを、まぎらすことが出来たでもありましょう。
人間椅子
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
無才、
醜貌
(
しゅうぼう
)
の確然たる自覚こそ、むっと図太い男を創る。たまもの也。(家兄ひとり、面会、対談一時間。)
HUMAN LOST
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
醜貌
(
しゅうぼう
)
を見ることが出来るようにな。さてその次はなま爪だ。手の爪から足の爪、一枚一枚ひっぺがす。血がしたたって、床を染め、その中でお前はうめくだろう。
剣侠受難
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
与えたと云うのは我が子いとしさに取り
上気
(
のぼ
)
せた親心にしても余り
復讐
(
ふくしゅう
)
が
執拗
(
しつよう
)
に過ぎる第一相手は盲人であるから美貌を
醜貌
(
しゅうぼう
)
に変ぜしめても当人にはそれほど打撃にはならないもし春琴のみを
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
愛嬌
(
あいきょう
)
もそっけもない、ただずんぐり大きい
醜貌
(
しゅうぼう
)
の三十男にすぎなくなった。この男を神は、世の
嘲笑
(
ちょうしょう
)
と指弾と
軽蔑
(
けいべつ
)
と警戒と非難と
蹂躙
(
じゅうりん
)
と黙殺の炎の中に投げ込んだ。
答案落第
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
事態は、緊迫しています。もはや、かの肥満、
醜貌
(
しゅうぼう
)
の大バルザックになるより他は無い。ほんとうは、若いままで死にたいのだが、ああ、死にたいのだが、ままにならない。
春の盗賊
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“醜貌”の意味
《名詞・形容動詞》
醜い顔、不細工。
(出典:Wiktionary)
醜
常用漢字
中学
部首:⾣
17画
貌
常用漢字
中学
部首:⾘
14画
“醜”で始まる語句
醜
醜男
醜態
醜女
醜怪
醜悪
醜聞
醜婦
醜穢
醜陋