“しゅうぼう”の漢字の書き方と例文
語句割合
醜貌100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
醜貌しゅうぼうを見ることが出来るようにな。さてその次はなま爪だ。手の爪から足の爪、一枚一枚ひっぺがす。血がしたたって、床を染め、その中でお前はうめくだろう。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
与えたと云うのは我が子いとしさに取り上気のぼせた親心にしても余り復讐ふくしゅう執拗しつように過ぎる第一相手は盲人であるから美貌を醜貌しゅうぼうに変ぜしめても当人にはそれほど打撃にはならないもし春琴のみを
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
愛嬌あいきょうもそっけもない、ただずんぐり大きい醜貌しゅうぼうの三十男にすぎなくなった。この男を神は、世の嘲笑ちょうしょうと指弾と軽蔑けいべつと警戒と非難と蹂躙じゅうりんと黙殺の炎の中に投げ込んだ。
答案落第 (新字新仮名) / 太宰治(著)