“醜貌”の読み方と例文
読み方割合
しゅうぼう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
髪の毛が余り縮れてもおらず、鼻の頭がすっかりつぶれてもおらぬので、此の男の醜貌しゅうぼうは衆人の顰笑ひんしょうまととなっていた。
南島譚:01 幸福 (新字新仮名) / 中島敦(著)
私が若し、もっと豊な家に生れていましたなら、金銭の力によって、色々の遊戯にけり、醜貌しゅうぼうのやるせなさを、まぎらすことが出来たでもありましょう。
人間椅子 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
無才、醜貌しゅうぼうの確然たる自覚こそ、むっと図太い男を創る。たまもの也。(家兄ひとり、面会、対談一時間。)
HUMAN LOST (新字新仮名) / 太宰治(著)