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郵便局長
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ゆうびんきょくちょう
その
晩、
郵便局長のミハイル、アウエリヤヌイチは
彼の
所に
来たが、
挨拶もせずにいきなり
彼の
両手を
握って、
声を
顫わして
云うた。
郵便局長のミハイル、アウエリヤヌイチは、
彼の
所に
来て、
彼の
話を
聞いてはいるが、
先のようにそれは
真実ですとはもう
云わぬ。
アンドレイ、エヒミチはこの
切なる
同情の
言と、その
上涙をさえ
頬に
滴らしている
郵便局長の
顔とを
見て、
酷く
感動して
徐に
口を
開いた。