軍歌ぐんか)” の例文
よる大分だいぶんけてゐた。「遼陽城頭れうやうじやうとうけて‥‥」と、さつきまで先登せんとうの一大隊だいたいはうきこえてゐた軍歌ぐんかこゑももう途絶とだえてしまつた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
このとき、突然とつぜん軍歌ぐんかこえが、停車場ていしゃばほうにあたってきかれたのでした。かれは、はじかれたように、群衆ぐんしゅうからて、いそあしで、そのこえのするほうへとかったのです。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)