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赫奕
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かくえき
ふりがな文庫
“
赫奕
(
かくえき
)” の例文
「ひかり」というのは
赫奕
(
かくえき
)
たる牡丹の形容で、同じく子規居士に「一輪の牡丹かゞやく病間かな」という句があり
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
鏡のような両側の壁は、たがいにその光を反映し、はねかえし、それがまた天井の内輪へ照りかえって、
洞道
(
ポテルン
)
全体が、
赫奕
(
かくえき
)
たる光の氾濫の中へ
溺没
(
できぼつ
)
する。
地底獣国
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
このまま眠りに入って、眠りから
醒
(
さ
)
めぬ
間
(
ま
)
に、あの世に行ったら結構だろうと考えながら寝る。あくる日になると太陽は無慈悲にも
赫奕
(
かくえき
)
として窓を照らしている。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
其牡丹
赫奕
(
かくえき
)
として紅燃えんとするものあり、子規子の墨痕
亦
(
ま
)
た古雅瀟洒たり。
牡丹句録:子規病中記
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
法然の
身体
(
からだ
)
から
赫奕
(
かくえき
)
と光が現われ、坐っている畳二畳に一杯になっている。
法然行伝
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
まして此頃は
賢女
(
けんじょ
)
才媛
(
さいえん
)
輩出時代で、紫式部やら海老茶式部、清少納言やら金時大納言など、すばらしい女が
赫奕
(
かくえき
)
として、やらん、からん、なん、かん、はべる、すべるで、
女性
(
にょしょう
)
尊重仕るべく
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
終はりに語らんとするもの、是れ
曩
(
さき
)
に驚絶駭絶の経験と言ひたるものにして、これまで予が神の現前につきて経験せるもののうち、かくばかり新鮮、
赫奕
(
かくえき
)
、鋭利、沈痛なるはあらじと思はるゝ程なり。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
赫奕
(
かくえき
)
として初日あり草の
庵
(
いお
)
七百五十句
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
土堤
(
どて
)
を走る
弥次馬
(
やじうま
)
は必ずいろいろの旗を
担
(
かつ
)
ぐ。担がれて懸命に
櫂
(
かい
)
を
操
(
あやつ
)
るものは色に担がれるのである。天下、
天狗
(
てんぐ
)
の鼻より著しきものはない。天狗の鼻は古えより
赫奕
(
かくえき
)
として赤である。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“赫奕”の意味
《名詞》
光り輝くさま。
盛大なさま。
(出典:Wiktionary)
赫
漢検準1級
部首:⾚
14画
奕
漢検1級
部首:⼤
9画
“赫奕”で始まる語句
赫奕姫