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賭碁
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かけご
ふりがな文庫
“
賭碁
(
かけご
)” の例文
母の手前そういう訳にもまいりませぬから、
渋々
(
しぶ/\
)
我家
(
わがや
)
へ帰り、様子を尋ねますると、友之助という者が
大伴蟠龍軒
(
おおともばんりゅうけん
)
と
賭碁
(
かけご
)
を打って負けましたので、女房お村を
奪
(
と
)
られた上に
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
何
(
ど
)
うも今日は
厭
(
いや
)
に
負
(
まけ
)
が込む。こんな日には
賭碁
(
かけご
)
でもしたら気が引立つかも知れない。何うだい、貴公には古松研、拙者には
沈南蘋
(
しんなんびん
)
の名画があるが、あれを一つ賭けてみようぢやないか。」
古松研
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
千葉の町の大きな料理屋、
万翠楼
(
ばんすいろう
)
の姉娘が、今の主人の、その頃医学生だったのと間違って。……ただ、それだけではないらしい。学生の癖に、悪く、商売人じみた、はなを引く、
賭碁
(
かけご
)
を打つ。
木の子説法
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ずいぶん
贅沢
(
ぜいたく
)
をやって暮しているが、それは
蟻
(
あり
)
のように皆、甘い男たちが運んで来るらしい。もっとも初めは指南だけであったが、いつの間にか、
賭碁
(
かけご
)
が
専
(
もっぱ
)
らになり、そのほうの
収益
(
みいり
)
も
尠
(
すくな
)
くない。
魚紋
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
何
(
ど
)
うも今日は
厭
(
いや
)
に
負
(
まけ
)
が込む。こんな日には
賭碁
(
かけご
)
でもしたら気が引立つかも知れない。
何
(
ど
)
うだい、貴公には古松研、拙者には
沈南蘋
(
しんなんぴん
)
の名画があるが、あれを一つ賭けてみようぢやないか。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
蟠「これ/\友之助、阿部はむかっ腹を立てゝ面白いから一両ばかり
賭
(
か
)
けて遣りなさい、慾張って
居
(
お
)
るから取られると
額
(
ひたえ
)
へ筋を出して面白いから、阿部、紀伊國屋と一両賭けて
賭碁
(
かけご
)
は
何
(
ど
)
うだ」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
賭
常用漢字
中学
部首:⾙
16画
碁
常用漢字
中学
部首:⽯
13画
“賭”で始まる語句
賭
賭博
賭場
賭事
賭博場
賭物
賭博打
賭博者
賭弓
賭金