資力しりょく)” の例文
しかし、すみをたくさんうだけの資力しりょくのないものはどうしたらいいか、それよりしかたはないのだ。近所きんじょに、宏荘こうそう住宅じゅうたくはそびえている。
三月の空の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
わたくしはもう十ねんまえから、そう申上もうしあげていたのですが、全体ぜんたいこの病院びょういん設立たてられたのは、四十年代ねんだいころでしたが、その時分じぶん今日こんにちのような資力しりょくではかったもので。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ぞんじのごとく、資力しりょくのないわたしどもに、ひとたすける資格しかくはありませんが、ほかでない、両親りょうしんをなくした、子供こどもかんがえますと、だれも世話せわをするものがなければ
子供は悲しみを知らず (新字新仮名) / 小川未明(著)