やく)” の例文
旧字:
それは見る見る売り切れとなって、全国の少年はこの日記を読まないことを恥とした。日記はふつどくえいにち、の各国語にやくされた。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
それで、いまはとにかく第一巻を、上巻と下巻とに分けてやくすことにし、第二巻のほうはあらすじだけを下巻のおしまいにつけておきました。
「地理教授法のやくだ。あしたまでに届けるはずにしてあるのだから、今なくなっちゃ原稿料も貰えず、またやり直さなくっちゃならず、実にいやになっちまう」
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ほんとに冗談じゃありませんわ、昨日なんかも一年生はお伽詩の暗誦と、ラテン語のおやくと、もう一つ何か宿題が出たんでございますよ。まったく、小っちゃな子にあれでいいものでしょうかねえ?」
可愛い女 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
下読などはほとんどやらずに、一学期から一学期へかろうじて綱渡りをしていた。英語は教場であてられた時に、分らないやくを好い加減につけるだけであった。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「是をやくさなけりやならないんだ」と云つた。代助は依然としてだまつてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)