言懸いひかけ)” の例文
言懸いひかけられお菊は口惜くやしきこと限りなく屹度きつとひざを立直し是は思ひも依ぬ事をおほせらるゝものかな云掛いひかゝりされるも程がある勿體もつたいない母樣を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御頼み申と言懸いひかけられ小兵衞は是非なく懷中に在合し金六兩三分を殘らず出しつかはしければ三吉は大によろこび昔し馴染なじみとて御無心申せしに早速さつそく多分の金子御貸下され忝けなし是を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
はなすべしと云に女房にようばうお政はをつとの歸りしを見て是は好所よきところへ御歸りなり今久兵衞さんが來られて餘り無法むはふな事を言懸いひかけらるゝにより思はず大きな聲を出せしなり其譯そのわけ一昨日をとゝひ良人あなた質物しちもつの日延を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)