トップ
>
親譲
>
おやゆず
ふりがな文庫
“
親譲
(
おやゆず
)” の例文
旧字:
親讓
彼は、親には早く死にわかれ、兄弟もなければ
妻子
(
さいし
)
もなく、
天涯孤独
(
てんがいこどく
)
の身の上だった。財産だけは、
親譲
(
おやゆず
)
りで相当のものが残されていた。
脳の中の麗人
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
蓋
(
けだ
)
し、父輝国のせいの高さが少年の彼と同じであったのを考えると、背の低いのは
親譲
(
おやゆず
)
りだったのであろう。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
企業熱の下火になった
今日
(
こんにち
)
といえども、日本中にたくさんある会社に、相応の口の一つや二つあるのは、もちろんであるが、
親譲
(
おやゆず
)
りの
山気
(
やまぎ
)
がどこかに
潜
(
ひそ
)
んでいるものと見えて
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
父親がその
無謀
(
むぼう
)
らしい望みを容易に許さなかったのも無理のないことであった。ポルカさえ満足に作れない
伜
(
せがれ
)
は、やはり
田舎
(
いなか
)
で、
親譲
(
おやゆず
)
りの肉屋と旅籠屋を経営していく方が無事らしく見えたのである。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
親譲
(
おやゆず
)
りの
無鉄砲
(
むてっぽう
)
で小供の時から損ばかりしている。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど
腰
(
こし
)
を
抜
(
ぬ
)
かした事がある。なぜそんな
無闇
(
むやみ
)
をしたと聞く人があるかも知れぬ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
譲
常用漢字
中学
部首:⾔
20画
“親”で始まる語句
親
親戚
親父
親爺
親仁
親子
親切
親方
親類
親身