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覆
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うつ
ふりがな文庫
“
覆
(
うつ
)” の例文
まず大きな牡猴がいかめしく緩歩し老若の大群随い行くに、児猴は母の背に
跨
(
また
)
がり、あるいは後肢を伸ばして
覆
(
うつ
)
むき臥し、前手で母の背毛を握って負われ居る。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
映すことの構造はうつすが示すように
移
(
うつ
)
す、
映
(
うつ
)
す、
覆
(
うつ
)
すなどの等値的射影を意味している。
うつす
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
映
(
うつ
)
す、
移
(
うつ
)
す、
覆
(
うつ
)
すなどにおけるがように「うつす」ということの内面には射影的等値的移動の意味が籠っている。「光」はこの射影の特殊な媒介であり、等価的換算機能である。
芸術の人間学的考察
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
移
(
うつ
)
し、
映
(
うつ
)
し、
覆
(
うつ
)
す、すべての現象は、かかるただちに声をうつしあう射影的現象でもなくてはならない。言葉の母音ならびに子音のあい反映する領域がすなわち文字の韻律である。
うつす
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
しかし、より深く視覚を
鑚
(
と
)
ぐとき、自然は刻々に変容する。すでにそこでは事物存在は実存在の中に等値的関連をもって射影され
覆
(
うつ
)
されている。あるいは実存在が事物存在に
移
(
うつ
)
されてもいる。
芸術の人間学的考察
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
▼ もっと見る
写
(
うつ
)
され、
移
(
うつ
)
され、
覆
(
うつ
)
されている。
うつす
(新字新仮名)
/
中井正一
(著)
“覆”の解説
覆(ふく)(sa: mrakṣa、ムラクシャ)は、仏教が教える煩悩のひとつ。
自己の誤ちの隠蔽。利益を失う・不利益を蒙ることを恐れて、自分が為した罪を隠すこと。
しかし、自分の為した罪を隠す人は、後に、必ず悔い悲しむ。
説一切有部の五位七十五法のうち、小煩悩地法の一つ。唯識派の『大乗百法明門論』によれば随煩悩位に分類され、そのうち小随煩悩である。
(出典:Wikipedia)
覆
常用漢字
中学
部首:⾑
18画
“覆”を含む語句
顛覆
転覆
日覆
反覆
修覆
覆面
雨覆
轉覆
覆布
傾覆
打覆
覆被
押覆
引覆
覆奏
覆水
鞍覆
被覆
上覆
覆羽
...